子どもは、幼稚園でケンカして帰ってきたとき、
「悔しかったね」
と言ってもらえると
「ああ、これは悔しさなのか」
と自分の中のもやもやしていた感情の正体がつかめます。
もし、周りからの反応が、
「何やっているの!しっかりしなさい!」
といった反応だったら、
自分の中のもやもやしていた感情の正体が分からないまま放置されてしまいます。
それをどうすればなだめられるかもわからず、
ただ抑え込み、無視することが繰り返されるようになってしまいます。
そういったことが続くと感情は、
「邪魔なもの」
「意味のないもの」
「抑えるべきもの」
として、子どもの奥深くへ押し込まれてしまうのです。
ケンカをして帰ってきた子どもにしてあげられることは
その【気持ち】が落ち着ける場を作ってあげることです。
その気持ちを受け止めてあげることです。
しかし、
親が「ネガティブな感情」に絶えられない時、十分に聞いてあげることができませんし、うまく代弁してあげることができません。
また、親自身が同じことで傷ついた思いを抱えている時、
子どもに起こった事件を、自分のことのように感じ
「親が傷つけられた」 と思うこともあります。
そして、
問題解決に奔走します。
問題解決?・・・・・。
まずは、子どもが、どのような思いをしているのか、
言葉にして、伝えてみてください。
「○○だったのね」と。
「○○だったのかなぁ」と想像で言ってみるのもいいでしょう。
仮説でかまいません。
正しくある必要はありません。
自分のもやもやを一緒に扱ってくれようとするその姿勢に子どもは、落ち着きを取り戻すのです。
それを繰り返していくうちに、
親も、子も、一緒に「ネガティブな感情」
に過剰反応せず、上手に扱えるようになります。