保護者と先生の対立

先生・看護師

2007年3月1日の日記より抜粋 です。

まだ私が小学校の先生だったころのコラムです。
まだ母になっていなかったころのコラムです。

ちょっと偉そうですが

大事なことが書かれていたので
抜粋してお届けいたします。

———————————————————–

だいぶ前ですが、うちの小学校で就学時検診がありました。

来年度1年生にあがる子ども達が、健康診断と面接を受けます。

内科検診、歯科検診、耳鼻科検診、団体面接、個別面接 などがあります。

私は歯科検診の担当でした。


校医さんが子どもの口の中をチェックして、私がそれをカルテに書き込みます。

書き込んでて思ったのは、お母さんって。。。大変だわってこと。

や、大変なことはわかってるつもりでしたが、
改めて・・・ね。

私は先生が言ったことをカルテに書き込むだけなので、子どもと親と先生の表情がよくみえます。

大きく口を開ける子どもの後ろにはお母さんの心配そうな顔

先生の様子を伺っており、先生が表情を曇らせると、一緒に顔を曇らせて・・・苦笑

何を言われるんだろう・・・って 聞こえてきそうな・・・くらい心配そうな表情。
みるみる顔を赤らめる方・・・

あまりの虫歯の多さに子どもを怒り出す;お母さんもいらっしゃいました。

でも、先生に「この歳だったら、お母さんですよ」ってしかられてしまいました。

確かに、確かにそうかもしれないんですけどね、先生。
言葉がきついよぉ。


こんなやりとりをみてて、

お母さんって子どもの状態の全責任を負っているんだなぁと感じました。

自分のせいに思っちゃう方が多いのでしょうね。
まじめな方ほど、そう思っちゃうんですよね。

歯医者にかぎったことじゃないんです。
お勉強のできも、しつけも、健康も、安全も・・・

だって、自分の教育は最高だ!
って思っているお母さんって少ないですものね。



本当にこれでいいのかしら・・・と試行錯誤のなか子育てをしてると思うんです。

自分で「できてないなぁ」って思っているところを指摘されると、
本当にかなしそうな顔をします。


あぁ、ほんと大変だわ。

これって、保護者先生がぶつかる一つの要因のように思います。


先生も同じように、担任している子どもの

お勉強のできも、しつけも、健康も、安全についても
責任を感じています。

お互いに責任を感じているもんだから
お互いに引け目を感じてるもんだから

(それを感じたくなくて)自分を正当化しようとしてしまうのかもしれないなぁ
相手が悪い!って思っちゃうのかもしれないなぁ

先生と保護者、タッグを組めば最強です。

子どもがちょっとぐらい問題行動おこしても
ぜんぜん大丈夫なんです。
子どもは見ていますから。

だけど、保護者と先生の信頼関係を築くのって今、難しいのかもしれません。

世間(メディア)では

子どもの全責任は母親に押し付けられ、(情報氾濫メディアの責任はどうなんだ?)
先生はバッシングの対象となり、(先生の労働現状伝えてる?)

このような社会総いじめ状態では、
信頼を築く力が育てられないでしょう。



子どもの成長に携わる人々が
自分を許し、相手を許し
適切なクレームと、提案とが
できるようになるそんな大変難しいレッスンが
そこにあるのだなぁと感じました。

—————————————————
抜粋ここまで

いや~でもね~

2歳から3歳の歯磨きを嫌がる子との毎晩の格闘はほんとめげますよね。


あーっもう、虫歯作って
痛い目見たらいいんだわ。そしたらきっとわかるわ。
と何度思ったことか。

思いながらも毎晩格闘しているお父さん、お母さん
毎日ご苦労さまです。

お互いリスペクトしかありませんね。

ではまた☆

オレンジ物語では、子どもの担任の先生にどう接していいかわからない、
どう頼んでいいかわからない
といった方の相談にものっています。

タイトルとURLをコピーしました