「潜在意識は肯定的であれ、否定的であれ、強く感情が伴ったものに反応する。」
・知らないうちに同じ失敗を繰り返す。
・やめたいのにやめられない。
こんな自分を見つけていますか?
私もです。
多くの人は、ダイエットしたいと言いながら、甘いものを食べ過ぎて嘆きます。
同じような問題で、恋人と喧嘩をしたり、うまくいかなくなったりします。
なぜ分かっていながら同じことを繰り返すのでしょうか。
それにはこんな理由があったのです。
怖い思いや、恥ずかしい思いは「不快感」にあたります。
そんな嫌な感情や不快感を伴う経験をした瞬間、
潜在意識は反射的にその強い感情(=怖れ)から逃れた時と同じ行動を私たちに起こさせます。
恋人の例でいうなら、「これ以上親密になったら、別れが訪れたときに辛い(かった)から、その前に関係を壊してしまおう。」といったかんじで。
野生の世界では「怖れ」から逃れることは、生命の危機を回避して生き伸びるためにもっとも効果的な方法です。
弱虫が生き残ったとも言えます。
怖れから逃げる行動は、頭で考えなくとも反射的に出てくるようになっています。
ところが、現代社会では生命に危機を及ぼすような恐れはほとんどありません。
逃げているばかりでは、逆に生き延びていけないのです。
ですが、野生の時に身にしみこんだ本能が私たちに怖れから、
反射的に逃げるようにさせてしまいます。
これが、「知らないうちに同じ失敗を繰り返す」
つまり、ある特定の行動パターンを繰り返す仕組みです。
もちろんポジティブな感情が伴っている場合も潜在意識は強く反応します。
生命を維持するのに必要なことを、生物は「快楽」として感じるようになっています。
だから楽しいこことは楽にできるのです。
楽しんでやると、自然に潜在意識を活用しているので、楽に上達することができるのです。
人の行動原理はシンプルです。
「快」を求め、「不快」を避けます。
その動物的な衝動は、人にももちろん、動物なので、息づいているのです。
行動を変えていくのには「快」と「不快」に着目する必要があります。