人間関係でストレスをかんじたとき、自分と向き合うチャンスです。
【前回までの記事】
「自分と向き合う」ことを決めたときにまず大事にしてほしい3つのこと。
ということについて書きました。
今回は2つ目。
「善悪の土俵に乗らない」ということについて書きます。
人間関係でつまづいたとき、「私が悪かったのか、相手が悪かったのか」の答えを探し続けることは
「善悪の土俵」もしくは、「正誤の土俵」に乗っている状態と言えます。
心理学用語では「パワーストラグル」といいます。
日本語にすると「権力闘争」です。
「自分の正しさ」を武器に、競争して勝とうとする心理です。
私だと、よく夫との関係で「パワーストラグル」に陥ることが多いです。
主導権を握りたがります。(笑)
また、女同士の権力闘争を「マウンティング」といって一時期はやりましたよね。
マウンティングに勝っているときは、優越感にひたって幸せな(のような)気分を味わえます。
しかし、少しでも自分にほころびが出始めると、一気にならくの底に突き落とされた感じがします。
これがマウンティングの世界です。
マウンティングの世界は、どちらかというと「持っているステータス」で競争する感じですね。
夫の収入、子どもの学歴、家、住んでる場所、車の種類、着ている服などです。
自分以外のものも、人も競争の道具になります。
収入が高いこと、子どもの学歴を高くすること、家を大きくすること、どれもとても素敵なことです。
しかし、それが「競争の道具」になってしまったとたん、豊かさを与えてくれるはずのものがあなたの首を絞め始めます。
また、こんな時も「善悪の土俵」「正誤の土俵」に乗っているといえるでしょう。
それは「私なんか、ダメなんじゃないか」と感じている場合です。
その時、心の中は、目に見えない誰かとの競争が起こっているのかもしれません。
ファッションセンス、スタイル、お話が上手、人間関係を上手に築ける、できる人、をみて、劣等感を感じています。
私はできない。とね。
競争に負けている状態ですね。
負けながらも、そんなことない。私は間違っていない。これでいい。
と言い聞かせるのですが、心はあまり穏やかではありません。
先ほどの言い訳をしないと心が落ち着いていられないのは、やっぱり心の中で競争しているからです。
「土俵」とは「競争」の場です。
そこで勝つために、自分の「正しさ」が使われ、自分の「ステータス」が使われます。
心がすり減っていく思いがします。
勝ったらすり減ります。
負けたら傷つきます。
そんな土俵の上に、私たちはしょっちゅう立っています。
土俵にあがっている時点で、負けようが、勝とうが苦しいのです。
引き分け はありません。
天国 か 地獄か、です。
天国なのに、疲弊する。
そんな世界。
そこから脱するには、どうしたらいいでしょうか。
それは
「どんな土俵にも乗らないこと。」
そして
できるだけ早く「自分が土俵に乗っている」と気づくこと。
劣等感を感じたときは、自分で勝手に競争して、勝手に負けたときです。
土俵に上がっているのです。
勝つことがあなたを救ってくれるわけではありません。
勝っているときは「痛い」思いをしないので、気がつかないかもしれません。
でも長年戦い続けていると、いくら連勝してても疲労困憊になって「もうやめたい」と思い始めるものです。
でもどうやってやめたらいいかわからない。
となってる方もいらっしゃるでしょう。
自分と向き合うとき、「自分がかってにこしらえた土俵」に気づくのはどうですか。
そこから「降りるイメージ」を持つのはどうでしょうか。
心がすぅ~っと楽になりますよ。
ここで注意です。
このレベルまで来た方が陥ることがよくあるのですが、
自分と向き合うときに「自分の何が悪かったんだろう」と自問することは
おススメしません。
その理由3つ目。
「自分の責める前提では『癒し』は訪れない」からです。
次回はそのことについてお届けします。
(リンク準備中です。お待たせしておりますm--m)