それぞれの場面での、
○と▲の接し方の違いを想像して読んでみてください。
■ 転んで大泣きを始めた子供に
▲「ほら見てごらん!気をつけなさいっていったでしょ!
もーーーいつまでも泣いてないで!男の子でしょ!」
○「あれ、あれ、転んじゃったねぇ。ああ痛かった。びっくりびっくり。」
■ 滑り台が怖くて、泣きそうになってい子供に
▲「なにびくびくしてるの!怖くないからがんばってやってごらん!」
○「こわいねぇ。やりたいのに、こわくてしかたがないんだねぇ」
■ 保育園でも朝の別れで、ぐずり始めた子供に
▲「ほらほら、泣かないの!おかしいなぁ、ほかに泣いている子なんかいないよ!
保育園のお兄さんは、泣かないよ!」
○「寂しい、寂しい。ママとのバイバイ、イヤだねぇ。泣きたくなっちゃうね。
ママも寂しいよ。お仕事がすんだら、すぐにお迎えに来るからね」
■ お留守番の後、ママとの再会に、ベソをかきはじめた子どもに
▲「ママだって、たまにはお出かけしたっていいでしょ!
ほらほら、お土産買ってきたから機嫌直して!」
○「そんなにもママのことをおもってくれるなんて、嬉しいよ~!
お留守番がんばったけど、さびしかったんだねぇ。ああ寂しかった、寂しかった!」
▲の場合、ママに悪気はないのでしょうが、
結果的に「泣きたい気持ちなんか訴えてこないで」というメッセージを子どもに送っています。
○の接し方は、
子供の泣きたい気持ちに共感し
「こんな気持ちなんでしょ?」
と受け止めてあげています。
参考文献 心を抱きしめると子育てが変わる 荻原光著