「遠い遠いその昔。今からおよそ38億年前。一つの生命が、地球に生まれました。」
この命はその後3000万種類以上もの生き物に分かれていきます。すべての動植物は一つの命から始まったのです。
みんな同じ遺伝子暗号をつかっているのです。
そして、私たちのからだは60兆個もの細胞が寄り集まって生きています。
たった一個の細胞の中には、大百科事典約3000冊の遺伝子暗号が書かれています。
世界中の学者、富を集めても細胞一個さえもとから作れないのです。
読み進めるほどに人間の神秘、そして、生命において、偶然と片付けるにはあまりに大きな意図らしきものを感じてしまいます。
私は、コレを知らなかったら、子どもに「どうして人を殺してはいけないの」と聞かれたとき、どう答えていたのでしょう・・・
生命の壮大さを感じさせる素敵な絵本です。漢字にはすべてルビがふってあるので、小学校低学年でも読める一冊になっています。