怒りを受け止めコントロールする方法

最近「怒り」についてのご相談が多いなぁと感じています。
「怒り」っていったいなんなんでしょうね。
「怒り」は人間の感情の中でも一番瞬発力の強い感情だと言われています。
そして、とても強い「防衛反応」だったりします。
ちょっとイメージしてみてください。
原始時代、
猛獣に遭遇したとします。
そんなとき、
「どうしようかなぁ」なんて悠長なことは言っていられません。
瞬時に【戦闘態勢】に入る必要があります。
攻撃しなければ、
こちらがやられてしまいます。
これが【怒り】のプログラムなんですね。
また悪いことに、
この【怒り】が起こると、
先制攻撃をしかけるために、大声を出すかもしれません。
そうすると、さらに【怒り】が増幅され、
冷静な判断が下せなくなります。
それも本能のプログラムの一部です。
そもそも自分の身を守るための【防衛反応】だったのですが、
現代では、そういう「命を脅かすような危機」に、滅多に遭遇することはありません。
それでも
同じように【本能】は、反応しているのです。
さて、【本能のプログラム】だと言われても、
このあまり感じたくない感情、うまく付き合っていく必要がありますよね。
それが、人間関係に悪影響を及ぼしたり、
自己嫌悪に陥ったりする原因になったりするのは具合が悪いですものね。
はい。
そのために【怒り】の正体を知っていただきました。
【怒り】は【防衛反応】であって、性格の悪さではありません。
だから、あまり毛嫌いしないでほしいなって思います。
つまり、
「ああ、なんて私は怒りっぽくて、器がちいさいんだろう」って
自己嫌悪に陥る必要はありませんよってことです。
これがまず一つ。
そしてもう一つは、
【怒り】は、その感情が起こってしまったら、
コントロール不可能です。
だって、【防衛反応】がその冷静な判断を下せなくさせているのですから。
なので、「【怒り】を感じなくなる」という状態を目標にしないでほしいなって思います。
目標にするのなら、
「【怒り】を感じた後の行動」
をどうにかすることを目標にするといいかなって思います。
例えば、
この【防衛反応】のプログラムが働いている間(長くて数分間です)は、
トイレに、閉じこもり、【やり過ごし】ます。
「なによ、あんな言い方しなくたっていいじゃない。まったく。もう。ぶつぶつぶつ」
とか、ぶつぶつ言いながらね。
そうやってね、ちゃんと自分の気持ちを
自分が受け入れてあげると、
次第に落ち着いてくるものです。
それを、
こんなこと感じちゃいけない><
って思えば思うほど、
ふつふつとした思いは、 心の蓋の下で、煮えくりかえってしまいます。
真面目な人に多いですね。
とりあえず、トイレかどこか、
一人になれるところに引きこもり、
冷静になったら、
「そんなに 怒ることだったかな」
「私、疲れているかな」
「私の中にどんなこだわりがあったかな」
と自問自答してみます。
【怒り】の原因が実は、
自分の中の
【劣等感】や【優越感】
【こだわり】
そして、
【嫉妬】
にあったりすることもあるからです。
また、そういった、【感情】の問題だけでなく、
【体調】も大きく作用しています。
疲れているときというのは、どうしても余裕がなく、
【攻撃】に対して敏感になリやすいものです。
それでももし、
「やっぱり相手が悪い」という判断が下されれば、
その上で、
相手に、このことをどう伝えるか、という作戦をたてた方がよいでしょう。
怒りにまかせて、ぶつけても、
たいていは、こちらの意図が伝わりませんし、
どちらも、大変嫌な思いをするものです。
【まとめ】
1、【怒り】は【防衛反応】の一つなので、
  性格が悪いわけではないので、落ち込まなくていい。
2、【怒り】は起こってしまったらほとんどコントロールできない。
  そんなときは【怒り】が過ぎ去るまで【やり過ごす】
3、冷静になったら、自問自答してみる。
  そのあとで、もし相手に伝えることがあるなら、その伝え方を考える。
最後に
【怒り】をなくさないでね。
いつもあなたを 守ってくれています。
いつも、本当にありがとう。
そして、
大丈夫。
きっと、うまく付き合っていけますよ。
【怒り】の真っ只中にいる時は
そんなふうに 思えなくてもしょうがいないけど、
今、もし、落ち着いている自分がいるなら、
落ち着いている間だけでも、
「守ってくれているんだな」
「ありがと」
って思ってくれると
嬉しいです。

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