「~してればいいんですよね」という口癖

クライアントさんとお話していた時に、
何かきになるなぁって思っていたことがあったんですね。
それは、
クライアントさんの口癖、
「~すればいいってことですか?」
とか
「~してればいいってことですか?」
という口癖でした。
ご本人は私の言っていることを
解釈しようとして、
その言葉を発するのですが、
なんとも私はその言葉を聞いて、
自分の心が「重~~く」なるのに気がついていました。
そこで、
クライアントさんに聞いてみたんですね。
なんだか、
「~すればいいってことですか?」
とか
「~してればいいんですかね?」
という言葉をよく聞くのですが、口癖ですか?
クライアントさんは 少し考えて、
「そういえばそうかも・・・・しょっちゅう使う。。。。彼に・・・・・」
私「どんな時に?」
ク『あんたが言ったんでしょ!やってればいいって言ったじゃない!』とか。。。。
 
私「それを言うとどんな気持ちがしました?」
ク「・・・・・私の責任じゃないって感じ・・・・・丸投げな感じ・・・」
私「は・・・・そうだ。私、いっつも人のせいにしています。それも辛いんです・・・・」
とおっしゃいました。
そう、
この「~すればいい」「~してればいい」という言葉は、
相手の言葉を素直に聞いている感じがしながらも、
どうも、責任を相手に明け渡している心理が表れた言葉でもあるんですよね。
軸が自分にない感じです。
もちろん使い方や場面によっては、そんな「心理」はないかもしれませんが、
相手に任せていることが多いですし、
このクライアントさんに関しては、
責任を相手に明け渡してしまって苦しんでいる現状がありました。
で、なぜそれが具合が悪いかというと、今のところ、二つほど考えられます。
一つ目は、
自分が選ぶことや考えることを放棄して、
責任を明け渡してしまうと、
もしうまくいかなかった時に、
「相手を恨む」 そんな心理が生まれてしまいます。
なにか物事を成そうとするとき、
必ず成功するワケではありません。
失敗する可能性だってあるわけです。
もしかしたら、人生って、失敗や挫折の方が多いのかもしれません。
でも、
自分で決めたことは、失敗しても、次にまた進めます。
この失敗や挫折を 次に生かす「肥し」にすることができます。
そうやって人は成長していきます。
が、
自分で決めてないことは、「恨み」が生じやすいのです。
あの人のせいで。。。。。こうなった。
あの人がそうしてればいいって言ってたのに。。。
って感じです。 
この【恨み】が生じてしまうと、
【恨み】にエネルギーがそそがれてしまい、
「失敗を経験の一つとして、次の行動に移す」
というとっても大切なステップが踏めなくなってしまいます。
いつまでも、怒りがくすぶり続けている感じです。
「~していればいいんですよね」という口癖が、具合が悪い二つ目の理由。
それは、
その言葉をいわれた相手が、
なんだか、
「重~い」気持ちになって、
「~すればいいんでしょ」と発した人を
おも~く感じてしまうということです。
それは、相手さんの無意識の「察し」によるものです。
これが
私の気持ちが重~く感じた正体です。
もちろん、
セラピーの場では、
そういうことが多いので、
セラピーの中で生じてきてくれて良かった、口癖でした。
それによって、
ご自分の心理に気づくことができたのですしね。
セラピーの現場ではいいのですが、
これが、一般的な、友人同士の会話になってくると
ちょっと話がちがいます。
なんかこの人と話していると
気が重くなる と感じたり、
なんかこの人と話していると
逃げたくなる と感じることもあります。
ちょうど良い感じで、責任が分担されているときは、
人は心地よいコミュニケーションがとれるのですが、
どちらかが、どちらかにもたれかかろうとしたとたんに、
人は、第6感(?)かなんかで、それを感じとります。
それがしょっちゅうだと、
なんだか、嫌な感じがしたり、
なんだか、イライラしたりします。
そして、それが何なのか相手自身もわからないと、
わけのわからない「居心地の悪さ」を感じてくることも。
さて、この【丸投げグセ】
クライアントさんと二人で命名しました。
クセ というよりも 【心理】といったほうがいいかもしれません。
クライアントさんは、ここからぜひ脱却したいというので、
方向性を二つ提示いたしました。
一つ目が、
ただのクセになっていることがあるので、
そのクセを使っていることに、気づき、訂正する
ということです。
無意識の意識化 ともいいますね。
いつのまにかやっていることを
意識することで、
最初の一歩が踏み出せます。
気づいたら、 やめるのか、続けるのか、
判断できますね。選択できますね。
ただのクセの部分でしたら、
ある程度、意思の力で、数をこなすうちに、変わってきます。
これはクライアントさん自身が自分で心がけるところ。
ところが、
ただのクセ ではない場合。
過去に傷がある場合、
自分が【したい】 と思うことを許されず、傷ついた過去がある場合、
自分の【責任】で選んだことで、あまりにも【辛い】失敗が傷になった場合、
そう言った時は、
身体や感情がついていかないことがあるので、
過去の感情を癒してあげる必要があります。
これが二つ目です。
これは、心理セラピーやキネシオロジーで行っていくところです。
一人では難しいところでもあるかもしれません。
どなたか、一緒に歩む人がいることによって癒されることって
多いなぁって私も感じています^^
ということで、
口癖から【丸投げぐせ】があるなぁ・・・と気づいたら、
失敗した時に
気持ちが 【恨み】の方向に行かないように、【軸を戻します。】
というお話でした。

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